高齢者のリフォーム工事契約トラブル実体験

こんにちは。ユキです。

 

今回は以前、義父が契約してしまった実家のリフォーム工事についてお話します。

 

私たちがその工事の存在を知ったのは、施工日の数日前。
無条件に解約できるクーリングオフ期間はとっくに過ぎていました。
でも解約できたのですよ。被害はなくて済みました。

 

どんな内容で、どうやって解約できたのかお話していきます。
よかったら参考にしてくださいね。

リフォーム工事の内容と経緯

ある日、一人で実家に行っていた夫が怒りながら帰って来ました。
滅多に怒らない夫がかなり怒っていたので珍しい。
「こりゃヤバいな」と思いました。

 

内容を聞いてみると、義父が勝手にリフォーム工事を契約していて、数日後に施工予定。
クーリングオフ期間はとっくに過ぎているとのこと。

 

突然訪問されて、何やら調べてくれちゃって、工事が必要だと言われたのだそうです。

 

どんな内容の工事?

・雨どいを伝って流れてくる雨水を受け止めるマス(地中に埋まっている)が、年月が経ってヒビが入ったりしている。
・このままだと水があふれ出して、近所に迷惑がかかるから直した方がいい。

 

ザックリ言うと、こんな内容だったんですって。
玄関に『訪問販売お断り!』ていうシールを貼っているのに、素直に契約してしまったという。
あぁ、お義父さん!!

 

経年劣化はわかるけど、雨が降ったら地中のマスから水がしみ出しているのか、雨でぬれているのかわかんないし。
それに隣地との境界にはコンクリートの基礎があるから、あふれ出しても近所に迷惑がかかるほどではないのに。

 

「近所に迷惑がかかる」って、キラーワードらしいですよ。
年寄りは、近所迷惑だけは避けなければならない!と思うようです。

 

リフォーム工事契約書をよく見てみる

クーリングオフ期間がとっくに過ぎていることに絶望している夫。
もう夜になっていたので、明日になったら消費者センター的なところに相談してみる?としか言えませんでした。
でもまぁ、契約書をよく見てみよう、と。

 

で、その契約書(注文書)がこちらです。
なんかすごく雑でしょ。

 

リフォーム工事注文書

 

ちなみに見積書はこちらです。
内容は一緒ですね。複写紙です。

 

リフォーム工事見積書

こんなものでしょうか?
ちょっと雑すぎてびっくりしました。

 

でね、ちょっと見たら気が付いたんです。
注文書本紙と見積書(控)を持っているんです。
普通逆じゃないですか?
注文書控えと見積書本紙が手元にあるべきだと思います。

 

そして、義父が名前を書いた注文者欄の下を見るとこんな記述がありました。

 

注文者欄特記事項

 

『請負者から注文者への注文請書の提出により下記条項及び裏面リフォーム工事請負契約約款に基づく両者間の請負契約が成立します。』

 

これって、請負者から注文請書をもらったら契約が成立するってことですよね?
施工日の6日前のこの時点で注文請書は届いていないし、何より注文書本紙はこちらで持っています。

 

ということは、

 

ということは、

 

この工事の契約は成立していないということです!!

 

ヤッター!!
このことを盾にすれば、工事は無しにできるよね!
と、夫婦で喜びました^^。

 

リフォーム工事業者を調べる

請負者欄を見ながら、このリフォーム工事業者を調べてみました。
隣の県の、数か月前に設立したばかりの会社でした。
新しい会社なこともあって、クチコミも実績も見当たりません。

 

住所には「コーポ〇〇 〇号室」と。
アパートの1室みたいです。
住居兼事務所みたいな感じで、従業員が住んでいるのかな?と思いました。

 

明日、日曜日だけど電話をしてみることにしました。

 

リフォーム工事業者に解約の電話をかける

翌日、気合を入れて電話をしてみました。
日曜日だけど出ましたよ。
請負者欄にあった代表取締役さんが住んでいました。

 

この工事はナシにしてほしい、と伝えると・・・

 

「わかりました。キャンセルしておきま~す。」

 

え?
なに?
なにこの軽さ。

 

「クーリングオフ期間が過ぎているからキャンセルできません」なんて言われたら、「注文請書をもらってない」って言うぞ!とか、意を決して電話したのに、なんとアッサリ。

 

びっくりするほどあっさりキャンセルできて、改めて思いました。
高齢者相手なんだな、と。
うまいこと高齢者に契約させて、お金を稼げればいいんでしょう。
工事自体、ちゃんとやってくれるとは思えないですね。

 

念のため交番に連絡

キャンセルできたことを義父に伝えると、義父はホっとしていました。
長男である夫はかなり厳しく、今後はこんな契約はしないようにと言っていました。

 

でもあまりにも軽い「キャンセルOK!」だったのでちょっと心配で、実家近くの交番に話しに行きました。
施工日は平日で、私たちは実家に行けません。
もし、業者が押しかけてきたりしたらと心配だったのです。

 

交番に話しておくから、当日何かあったら交番に電話するように、と言ったら義父も安心していました。
そして当日は何事もなく終わりました。
ほんと、よかったです。

 

高齢者の契約トラブルを避けるには?

こういうとき、私の母だったら「私はわからない」とか言って、契約しない可能性が高いと思います。
でも一家の主のお義父さんは、近所迷惑を避けるために契約しちゃったんですよね。

 

このことがあってから、ほぼ毎週末、実家に顔を出すようにしています。
義父にも、1度こういうことがあると、業者は横で繋がっているからまた狙われるかもしれない。と言っておいたのですが、今のところ怪しい契約はしていません。

 

でもね、これ見てください⇩

注文書住所欄

住所のところ「市内」て、どこやねん?
郵便番号も電話番号も書いてないので、場所の特定ができません。
そもそも契約書としては、成り立っていなかったんです。

 

お義父さん、ナイス!

 

それにしてもこれで良しとしているなんて、ほんっとに雑な業者ですね。

 

高齢になると工事を契約したことも忘れ、話してくれなかったりします。
気を付けて様子を見てなきゃです。

 

今回の件で、契約できる年齢に上限をつけてほしいな、と思いました。
未成年者がした契約って、親権者が無条件に解約できるんです。
義父のように、認知症ではないけど判断力が鈍っている高齢者の契約も、無条件に解約できるといいのに。
でも個人差があるし、一概に、例えば75歳以上とかって決めるのは難しいのかな?
頑固な世代ですしネ。

 

私たちが気を付けるしかないですね。

 

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